アロマ検定の1級、2級の香りテストにも出題される精油イランイラン
どんな精油なのか特徴などをまとめました
イランイランについて
原料植物
イランイランは「花の中の花」という意味
黄色くて細い花弁が特徴の常緑の高木になるお花です
カールした黄色い花びらが垂れ下がるようにして咲いています
木の高さは10m~20mにもなります
マダガスカルでは女性が花を摘みやすくするために
2mほどの高さに主枝や幹を折り曲げて仕立てているそうです
学名、科名
イランイランの学名はCananga odorata
バンレイシ科の植物です
バンレイシ科の精油はイランイラン以外無いようです
抽出部位と抽出法、精油の色
イランイランの精油の
抽出部位は花
抽出法は水蒸気蒸留法
精油の色は透明または薄い黄色
抽出した精油は比重によって
- エクストラ
- ファースト
- セカンド
- サード
の段階に分けられます
もっとも高級なエクストラは蒸留最初の2時間以内に得られます
主な産地
イランイランの主な産地は
- マダガスカル
- レユニオン島(フランス領)
- ジャワ
- スマトラ
などです
もともとはインドネシアのマルク諸島(モルッカ諸島)からフィリピンに伝わりました
18世紀後半にフランス人が香辛料と共にレユニオン島に持ち込み主要産地となったそうです
香りの特徴と主な成分
イランイランの香りの特徴は
甘くフローラルな香り
香水のシャネルのNo.5など
有名なオリエンタル調またはフローラル調の香水によく使われており
独特の華やかさを与えてくれます
イランイランの精油の主な成分は
ゲラニオール、酢酸ベンジル、リナロールなど
ジャスミンと共通する成分が含まれています
相性の良い精油の種類
イランイランの精油と相性の良い精油の種類は
- フローラル
- シトラス
- レジン
- ハーバル
- スパイス
など様々な精油と調和します
作用
- 血圧降下
- 降圧
- 抗うつ
- 抗炎症
- 神経強壮
- 鎮痙
- 鎮痛
- 皮脂調整
など
胃炎や消化器系の痛みや不調がストレス性の場合に助けになる精油です
月経痛や筋肉痛なども和らげます
心を穏やかにしてくれる作用も期待でき、
副交感神経を優勢にします
禁忌、注意事項
血圧を下げる作用と鎮静作用があるため
低血圧の人には眠気やだるさを引き起こす可能性があります
皮膚刺激にも注意しましょう
また、香りが強いので使用量にも注意が必要です
まとめ
アロマ検定の1級2級に出題される精油のイランイラン
グレードによっても成分が違ったりと繊細な精油でもあります
「花の中の花」というだけあってとても華やかでとても優しい香りです
<参考文献>
『1回で受かるアロマテラピー1級・2級』成美堂出版
『アロマテラピー精油事典』成美堂出版
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