アロマ検定の1級と2級の香りテストにも出題される精油オレンジ・スイート
なんだかおいしそうな名前ですよね
甘そう。(単純)
精油の効能や特徴についてまとめました
【精油】オレンジ・スイートについて
原料植物
オレンジ・スイートの原料植物は
木の高さが10mほどになる常緑樹です
オレンジ系の精油は非常に複雑で原料植物も似ているのですが微妙に違いがあり
オレンジ・スイートは遺伝子上では
25%がポメロ(ブンタン)、75%がマンダリン
だと言われています
ペストが流行したヨーロッパでは
魔よけの為に「オレンジ・ボマンダー」という
クローブを刺してスパイスをまぶしたものを作ったそうです
学名、科名
オレンジ・スイートの学名はCitrus sinensis
ミカン科の植物です
ミカン科の他の精油は
- グレープフルーツ

- ネロリ

- ベルガモット

- レモン

などなどがあります
気づいた方もいるかと思いますが
ミカン科の精油の学名にはほとんど「Citrus」とついています
抽出部位と抽出法、精油の色
オレンジ・スイートの精油の
抽出部位は果皮
抽出方法は圧搾法
精油の色は淡い黄色
精油は果皮の外側の小さな粒々の中にあり、
主に機械による低温圧搾(コールドプレス)によって抽出します
コールドプレスジュースってありますよね
あれも低温圧搾のジュースってことですね
ですが柑橘系の精油と柑橘系のジュースは
全くの別物です
当たり前でしょ!と言われるかもしれませんが念のため・・・
主な産地
オレンジ・スイートの主な産地は
- アメリカ
- イタリア
- コスタリカ
- ブラジル
- スペイン
などなどです
原料植物はインドのアッサム地方などが原産で
亜熱帯~温帯地域で栽培されます
ビターオレンジが11世紀に十字軍によってヨーロッパに伝えられましたが
オレンジスイートは16世紀になってようやくポルトガル商人によって
地中海に地方に伝えられ、すぐに食用として人気が出たそうです
香りの特徴と主な成分
オレンジ・スイートの香りの特徴は
フレッシュな柑橘系の香り
「スイート」とついていますが、甘いというよりはフレッシュです
ほとんどの人が知っている柑橘系の香りですね
主な成分は
- シトラール
- リナロール
- リモネン
などなど
相性の良い精油の種類
オレンジ・スイートの精油と相性の良い精油の種類は
殆どすべての精油です
どんな精油とも合わせやすいため、
作用や効能的には使いたいのに、香りとしては使いにくい精油と共に
ブレンドエンハンサーとして使用すると
香りが緩和されてなじみやすくなります
作用
- 抗不安
- 消化促進
- 消毒
- 神経強壮
- リンパ刺激
- 鎮痛
- 鎮静
- 去痰
など
主成分のリモネンの作用により気分を明るくし緊張の緩和にも役立ちます
掃除での油落としにも使われます
禁忌、注意事項
禁忌などは特にありませんが、
柑橘系の精油は酸化しやすいので注意が必要です
古くなると柑橘系の精油はどれも同じような香りになってしまいます
まとめ
名前は甘そうなスイート・オレンジの精油
実際はフレッシュでさわやかな香りですので忘れないように・・・
ブレンドもしやすい便利な精油ですね
<参考文献>
『1回で受かるアロマテラピー1級・2級』成美堂出版
『アロマテラピー精油事典』成美堂出版
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