ミルラって知ってますか?
「没薬」とも呼ばれるもので、
古代から香料、お香、薬、化粧品や防腐剤などに使われてきました。
アロマテラピー検定1級の香りテストにも出題されますね
そんなミルラ(没薬)についてまとめました
アロマテラピー検定対策にもどうぞ
【精油】ミルラ(没薬)について
原料植物
ミルラ(没薬)の原料植物は「モツヤクノキ(またはモツヤクジュ)」といい、
紅海沿岸の乾燥した石灰質の高地に育つとげの多い低木です
樹皮の傷からにじみ出た黄色い樹液が空気に触れて固まり、
赤褐色の樹脂になります
『新約聖書』のイエス・キリスト誕生物語で
フランキンセンス(オリバナム/乳香)とともに捧げられたことでも有名で
当時は金と同じくらいの価値がありました
ミルラの樹脂は最古の薫香と言われています
学名、科名
ミルラ(没薬)の学名はCommiphora myrrhaまたはCommiphora molmol
カンラン科の植物です
カンラン科の他の精油は
- フランキンセンス(オリバナム/乳香)

など
抽出部位と抽出法、精油の色
ミルラ(没薬)の精油の
抽出部位は樹脂
抽出法は水蒸気蒸留法
精油の色は赤茶色
フランキンセンスと抽出法と抽出部位も同じですね
主な産地
ミルラ(没薬)の主な産地は
- インド
- エチオピア
- ソマリア
などなど
古代のエジプトのファラオ、ハトシェプスト女王は
プントの国(現在のソマリアあたり)から
ミルラの樹脂や木を植樹の為に輸入し、
平和貿易を行ったとされます
香りの特徴、主な成分
ミルラ(没薬)の香りの特徴は
独特の苦みや辛みのあるスモーキーな薫香の香り
歯磨き粉の香りつけに使用されたりもします
主な成分は
- クミンアルデヒド
- α-ピネン
- リモネン
などなど
成分のセスキテルペン類には優れた鎮静作用があります
相性の良い精油
ミルラ(没薬)は様々な系統の精油と調和しますが、
特に
- ローズ
- イランイラン
- ジャスミン
- コリアンダー
- ミモザ
- ベンゾイン
- シダー
などと好相性です
作用
- 強壮
- 去痰
- 健胃
- 抗炎症
- 抗カタル
- 殺菌
- 殺真菌
- 刺激
- 収れん
- 消毒
- 通経
などなど
口腔ケアにも効果的です
禁忌、注意事項
妊娠中は控えましょう。
まとめ
最古の薫香とされるミルラ
同じく薫香とされてきたフランキンセンスと共通点もありましたね
歯磨き粉の香りにもなる精油と覚えると良いかもしれません
<参考文献>
『1回で受かるアロマテラピー1級・2級』成美堂出版
『アロマテラピー精油事典』成美堂出版