ラベンダーの精油ってとても有名ですよね
アロマテラピー検定の1級と2級の香りテストにも出題されます
ラベンダーの精油には、
真正ラベンダー、スパイクラベンダー、ラバンジン
など、種類がありますが
ここでは検定にも出題される真正ラベンダーについてまとめてみました
アロマテラピー検定対策にどうぞ
【精油】ラベンダーについて
原料植物
ラベンダーの原料植物は半木本性植物で木質化する多年草で
90cm程の背丈に育ち、槍形の葉と典型的な穂状花序の花穂を付けます
真正ラベンダーは標高700~1400mの間で育ちます
少ない降水量、石灰質の土壌、夏暑く冬は寒い標高の高い土地
という生育環境が高品質を生みます
学名、科名
ラベンダーの学名はLavandula angustifolia(真正ラベンダー)
交雑種を生みやすく多くの種類がありますが、
通常ラベンダーと呼ぶものはこの「真正ラベンダー」をさします
学名の「Lavandula」は
ラテン語の「lavo(洗う)」や「lividus(青みがかった鉛色)」
に由来します
古代のエジプト、ギリシャ、ローマなどでは日常に使用されており
ローマ人たちは洗濯や浴用にしようしたとされます
ラベンダーはシソ科の植物です
シソ科の他の精油は
- クラリセージ

- スイートマージョラム

- パチュリ

- ペパーミント

- メリッサ

- ローズマリー

などなど
抽出部位と抽出法、精油の色
真正ラベンダーの精油の
抽出部位は花と葉
抽出法は水蒸気蒸留法
精油の色は透明または薄い黄色
刈り取ってから数日陰干ししてから蒸留すると、
成分のエステル類の含有量が高まります
主な産地
ラベンダーの主な産地は
- フランス
- オーストラリア
- ブルガリア
- イギリス
などなど
プロバンス産のものが最上級の品質として有名です
香りの特徴、主な成分
真正ラベンダーの香りの特徴は
甘く優しいリラックスするハーバルフローラルな香り
安眠できる香りともよく言われますよね
主な成分は
- 酢酸リナリル
- ラバンジュロール
- リナロール
などなど
相性の良い精油
ラベンダーの精油は
シトラス、フローラル、レジン、ハーバル、スパイス系などの
様々な精油と調和します
ブレンドで使うと全体をまとめ上げてくれるので
上手くいかない時に少量加えると良いです
また、皮膚刺激がある精油を和らげる効果もあります
作用
- 血圧降下
- 抗うつ
- 抗炎症
- 抗菌作用
- 鎮痙
- 鎮静
- 皮膚再生
- 免疫刺激
などなど
フランス人医師のジャン・バルネ博士は
1950年代の第一次インドシナ戦争の際にフランス軍の軍医として働き、
兵士の為にラベンダー精油を火傷の手当てや消毒、
鎮痛・鎮静剤として使用して効果をあげたとされています
禁忌、注意事項
低血圧の人は眠気やだるさを引き起こす可能性があるので
注意しましょう
不眠に優れた効果を出す反面、眠気を引き起こすため、
車の運転前なども避けた方がよいでしょう
まとめ
リラックスの香りとして有名なラベンダー
古代ローマ人は洗濯に使っていたというのはなかなか贅沢ですね
<参考文献>
『1回で受かるアロマテラピー1級・2級』成美堂出版
『アロマテラピー精油事典』成美堂出版